2020/07/16

美容室でもレジ袋有料化！

コンビニやスーパーでの買い物の際にレジ袋が有料化されているのはご存知のことと思います。
2020年7月1日よりすべての小売店でのレジ袋の無料配布が禁止になり、完全有料化されました。

普段の営業活動で、「小売店じゃないけど、美容院でも有料化なの？」という質問を受けたのでまとめました。

経済産業省によると、海洋プラスチックゴミ問題、地球温暖化などの解決に向けた第一歩としてプラスチックごみ削減のため、プラスチック製買い物袋の有料化を通じて、マイバッグの持参などを促して消費者の意識を高めるためのようです。

実際の効果は賛否あるようですが、有料化することでプラスチックごみを削減したいということですね。

基本的にはプラスチック製買物袋を扱う小売業を営む全ての事業者が対象となります。
美容室や理容院は小売店ではないありません…ですが、経済産業省のガイドラインによると

主たる業種が小売業ではない事業者（製造業、サービス業等）も、事業の
一部として小売事業を行っている場合、有料化の対象となります。
例）製造事業者や卸売業者が、製品をショッピングモールや百貨店で販売する場合
例）美容サロンで、美容グッズを販売する場合等

つまり、理美容サロンも対象です。

現在は罰則の規定はありません。ですが、無作為に検査を実施される場合があり、その検査の結果、必要と判断された場合は指導対象になる場合もあるそうです。

有料化の対象となるのは、購入した商品を持ち運ぶために用いる、持ち手のついたプラスチック製買物袋です。

以下のような紙の手提げ袋などは対象外です。

とはいえ、お店で仕入れる袋の単価としては紙袋の方が高くなります。

プラスチックの袋が有料で、紙の手提げ袋が無料というのはコスト面では不利になりますね。

しかし、一部プラスチックの買物袋でも対象外のものがあります。
それが以下のものです。


①プラスチックのフィルムの厚さが50マイクロメートル以上のもの: 繰り返し使用が可能であることから、プラスチック製買物袋の過剰な使用抑制に寄与するためです


②海洋生分解性プラスチックの配合率が100％のもの: 微生物によって海洋で分解されるプラスチック製買物袋は、海洋プラスチックごみ問題対策に寄与するためです

※①のフィルムの厚さが50マイクロメートル以上と言われてもよくわからないですよね。
この厚みのものには、袋にわかりやすく表示する必要があります。

必要な表示：フィルムの厚さが 50 マイクロメートル以上であり、繰り返し使用
を推奨する旨の記載若しくは記号
例）「この袋は厚さ 50μm 以上であり、繰り返し使用することが推奨されています」

つまり表示のない袋は有料の対象になります。

だいたいコンビニや各小売店でのレジ袋は３～５円あたりが多いでしょうか？
ですが美容院で店販商品を入れる袋は、コンビニの袋より厚みのあるものが多く、５～10円あたりのやや高めの設定にするお店が多いかと思います。

レジ袋有料化に対するお客様の意識も高まっているので、マイバッグ持参の方も多いと思いますが、店内での告知や接客時の声がけ等の対応をするのがよさそうですね。